15年振りかと思われるピティナステップをこの秋に生徒さんに受けてもらいました。
今月、全員受験し終え、講評を読ませて頂きました。
全員別会場での受験でしたが、共通して書いてくださっていたことが、音の美しさ、響きの美しさのことでした。
これを第一歩として取り組んできましたので、嬉しいお言葉です。
また、どのような音で弾こうか考えて弾いている、良い耳を持っているといった講評もいただき、そこまで聴いて頂くことができたことは、私にとってもとても嬉しいことです。
今後は、ディナーミクの幅を付けられるように、瞬発力や重さのコントロールを付けて行きたいことや、フレーズを歌い切るための呼吸やテンポの緩急など、少しだけ先に進んだことも身に付けて行けるよう進めたいと思います。
やはり、年に1回の発表会だけでは正直なところ本気で曲を仕上げるところまではなかなか到達できません。
何せ楽器店の発表会は基本的にお祭りのようなものなので、最後までステージで一人で弾き切れたらそれで立派、というものです。
頑張ったね、良かったよ、以外は言わない、というか言えない雰囲気・・
来春の発表会の曲を選曲中ですが、既にJ-pop、アニメ、ポピュラーしかない状態で、もう少し頭を使った曲でも弾けるだけのことはレッスンでしてきている生徒さんも少なくないのですが、車の中でよくこの曲を聴いているからとか、このアニメが好きだから、という理由でそのような方向に進んでしまっています。
本人の気が済むまで自由にやらせようと思います。
ピティナステップを始めたので、そちらでクラシックを弾いてもらうことにすれば良いか、と私も考えているので、その内、曲によって音楽の内容が全く異なることに本人が気付くことを期待します。
それにしても、今の曲は同じ音が続くものが多いです。
ピアノには向いていないと思いますが、何事も経験ですので、このような曲は一人で遊びで弾けるように早くなってほしい。
ポップスの歌は、歌詞の内容と旋律が合っているとは言い難いので、どんな気持ちだからとか、どのような情景だから、といったことを考えて表現をすることがあまりできないと思います。
作曲した人がいつどのような時にその曲を作ったか、どのような感情をその曲に込めているか、といった知的作業や想像力を使い、ピアノを弾く楽しさを見つけてもらいたいと私は思っています。